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この世界が終わる その時も争いが続くなら 僕たちだけでも愛し合っていたいんだよ
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  • 11/25/17:04

07.22.20:58

太陽と月と

光を奪われた
漆黒の太陽

一瞬で闇に包まれた世界
光り輝く水平線
冷える空気

影を作るのは月
光を作るのは太陽
月が太陽を捕らえたのか
太陽が月を捕らえたのか


まるで恋物語
どちらが先に惚れたかなんて分からない
どちらがたくさん愛しているかなんて分からない

そして
あっという間に離れてしまう
どちらともなく

あなたと私のように

気付けば光り輝きだした太陽
気付けば見えなくなった月

並ぶことすら奇跡
偶然の産物である二人

離れなければならないのは分かっていた
離れるのが自然の摂理

太陽に魅せられた月
火傷してしまっても
一瞬だけでも
幸せだったよ

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07.22.12:29

日蝕 ~欠けていく~

特殊な眼鏡を通して
太陽が欠けていく様を見つめていた

その不思議な光景は
ただただ息を呑むばかり

けれど
どこかで哀しみを感じる

夏の太陽は敵以外ではないのに
そのエネルギー源が欠けていくのは
自分の何かが欠けていくようで

月と太陽と地球と
あらゆる偶然が重なって生まれる奇跡

嬉しいはずなのに
何かが欠けていく

ふと足元に目を向ければ
羽化できずに果てた蝉の幼虫


ほら
何かが欠けていく…

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あとがき

07.07.22:00

七夕の賭け

見上げた夜空に負けを知った
誰かに見られているわけでもないのに
顔を下げて前髪で表情を隠した
口元で安堵
内心で落胆

朝は雨天
昼は晴天
それが今は曇天
月光が見えるか見えないかの空模様

何を期待したんだろう
無性に虚しくなる

一人でやせ我慢
今年も賭けに負けた

七夕の夜が晴れたら
あなたを愛そう
それが私の賭け

臆病な私
年に一度の天気に賭けているなんて
笑い者

晴れている地に足を向ける
そんな勇気なんて
私にはない


けれど
あなたならそうするんでしょうね

あなたなら
こんな空に星を輝かせてしまうことも
できるのかもしれない


そう思ったら
なんだか悔しくて

最終電車に乗り込んでいた

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あとがき

07.01.17:37

星合い

 覗きあって隠しあって
 楽しそうに願い事を紙に書く子供たち
 何の変哲もないただの紙切れ
 そんな時期かと気付かされる
 短冊という名が特別視される時期

 目前に迫る七夕
 年に一度の二人の逢引き
 それはただの説話
 なのに人々はその日の天気を憂う
 地方によって二人が逢えたり逢えなかったり
 可笑しな日


 皮肉りながら空を見上げる
 年に一度でも
 逢えるのならば良い

 ねぇ
 あなたのトコロでは
 あの二人は毎年逢えているのでしょう?


 七日の夜
 催涙雨とならないように
 心のどこかで願い事

 さらさらと
 笹が哀しげに風に揺れた

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06.18.14:43

夕立の気持ち

突然の雨
突然の雷
その激しさに心が踊る

退屈な暑苦しい空に
刺激的な冷たい雨

一気に下降する気温
一気に変色する地面

痛いぐらいの雨粒
すぐに何事もなかったかのように止みゆく夕立
現れる陽射し
それでも濡れている身体

きらきら光る木々を一瞥
瞬間的でしかなかった出来事に落胆
上昇する気温に濡れた身体は不快感


空と自分
矛盾する姿
それが滑稽で
それが愉快で
ただただ
大声で笑うんだ

刺激的な夕立
一瞬だから心踊るんだ

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