11.25.02:44
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11.11.12:56
選択
11.11.11:55
鍵束
11.11.11:32
愛の大きさ
あの人の愛の大きさは
空のように果てしなくて
海のように深くて
私を包み込んだ
小さな私は
それが怖くて
それに応えられない気がして
あの人から逃げ出した
居心地が良すぎたから
汚染するのが
怖くて怖くて
ただ逃げるしかできなかった
海が荒く
空が泣く
分かっていたことなのに
空のように果てしなくて
海のように深くて
私を包み込んだ
小さな私は
それが怖くて
それに応えられない気がして
あの人から逃げ出した
居心地が良すぎたから
汚染するのが
怖くて怖くて
ただ逃げるしかできなかった
海が荒く
空が泣く
分かっていたことなのに
11.11.10:40
冷たい雨
色が変わったシャツ
脚に張り付くスカート
流れ落ちていくメイク
彼女は雨の中を歩いていた
冷えきった指先を震わせて
‘寒くてもくっついていれば暖かいよ’なんて
笑って抱き締めた彼の温もりを思い出していた
歪んだ風景を眺めて
‘泣くのぐらい付き合うよ’なんて
優しく撫でた彼の手を思い出していた
彼女は分かっていた
自分が愛されていることを
彼女は信じられなかった
彼の愛がいつまでも続くことを
彼の愛の大きさを
彼女は怖れていた
自分の愚かさが醜いと思われることを
自分の脆さが酷いと思われることを
自分を愛する彼を失うことを
けれど
彼は疲れてしまった
彼の手には負えなかった
だから
彼女は手を離した
彼のそれを握り返さなかった
もう
終わりなのだと
そして
ただ雨の中を歩いていく
自分の汚れを洗い流したいかのように
脚に張り付くスカート
流れ落ちていくメイク
彼女は雨の中を歩いていた
冷えきった指先を震わせて
‘寒くてもくっついていれば暖かいよ’なんて
笑って抱き締めた彼の温もりを思い出していた
歪んだ風景を眺めて
‘泣くのぐらい付き合うよ’なんて
優しく撫でた彼の手を思い出していた
彼女は分かっていた
自分が愛されていることを
彼女は信じられなかった
彼の愛がいつまでも続くことを
彼の愛の大きさを
彼女は怖れていた
自分の愚かさが醜いと思われることを
自分の脆さが酷いと思われることを
自分を愛する彼を失うことを
けれど
彼は疲れてしまった
彼の手には負えなかった
だから
彼女は手を離した
彼のそれを握り返さなかった
もう
終わりなのだと
そして
ただ雨の中を歩いていく
自分の汚れを洗い流したいかのように