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この世界が終わる その時も争いが続くなら 僕たちだけでも愛し合っていたいんだよ
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  • 11/24/08:58

03.04.23:36

おくりびと

 少々遅いですが、映画『おくりびと』を見てきました。
 いやぁ、ミーハーな方ばかりで溢れていましたね。あんな満員だったのはハリーポッター以来ですかね、平日にも関わらず(苦笑
 え?そういう私も同じじゃないかと?
 いやいや、それもそうではないんですよ。映画館の会員なのですが、結構利用するとタダ券みたいな感じの物がもらえるんです。けれど、それは期限がありまして、いついつまでに映画館を利用しないとパーになってしまうんですね。そういう訳で、それを保持するために行ってきたんです(こんな不純な理由で良いのかとも思いますけどね)。
 今その映画館で上映されている物があまり良い物がなくて…
 ユダヤ虐殺時の感動話もあったのですが、重いし疲れるからという理由で却下され、おくりびとに落ち着いた訳です。ゲバラももう終わってしまっていましたし。
 つまり、私はおまけで着いていったんですよ。誰のとは言いませんけどね。
 しかし私が思った通り、おくりびとも結構重かったですよ。命に関する話ですからね。笑いに誤摩化された悲しみもありましたし。
 
 あ、ちょっと愚痴って良いですかね。
 やはりミーちゃんハーちゃんな、老い先短いような老人(失礼ですが)が多かったものですから
、映画館に慣れていないというか、落語を見ているようなノリでやたらと物音をたてるは、笑うはで…笑えるかもしれないけど、そこは悲しみも混ざっているはずなのに、という微妙なところまで大笑いするんですよ。参りましたね、あれは。人の感じ方に文句は言いたくありませんが、少々声を落としていただきたかった。
 そして何より、最後の最後で隣のおばさんが旦那に解説を始めたんですよ。あの石はああだ、とか何とか。
 いや、そんなことわかるっちゅうねんっ、と似非関西弁で内心で突っ込んでしまいました。そこは解説してほしくなかった。誰でもわかるし、ラストなんですよ。喋るとこじゃないじゃないですか。
 まるで、リスニングテストの選択肢を見て、これは皆騙されるなと思って自分だけできたという優越感に浸っていたら、実は皆そう思っていたという…わかりにくいかもしれませんが、そんな感じですよ。
 おばはん、そこ優越感に浸るとこちゃうねん、我慢せぇやっ!という心情でした(苦笑 旦那さんが質問してきた訳でもないでしょうに…

 と、少々脱線気味ですが、『おくりびと』を見た訳です。
 良い役者が揃っていて、少々浮いてしまった方々もいらっしゃいましたが、良い話だと思いますよ。外国の方は、癒しでも求めているのでしょうかね、あの話に。
 確かに、死を安らかに奇麗に送ってあげるというのは日本独特のものですが、様々な問題提起をしていた話だと思います。孤独死や自殺、交通事故やGIDなど…死以外についても、ここには書きませんが問題はありました。
 ネタバレになってしまいますが、孤独死した老人が死後数週間後に発見されたというのが、新人の納棺師の最初の仕事でした。もちろん遺体は腐敗し、食事も腐りウジは湧くしハエは集っている。想像の範囲ですが、耐えられないものなのでしょう。嘔吐してしまうのも普通でしょう。
 それを面白可笑しく表現しているように見えてしまいますが、そういうことが言いたいのではないと思います。おばさんたちのようには笑えませんでした。他人事だと思って笑えるのかもしれませんが、いつ何時自分がそうなるかわかりませんし、何より、その苦しい現実は身近にも起きていることのはずなんです。なぜこんな悲しい現実になってしまったのか、昔の大家族では考えられないことではないでしょうか。
 と考えつつ、首吊りをした人のことには何も触れなかったなとも思い(これはミステリーファンなら誰もが引っ掛かるのでは?)つつ…
 まだ、私は自分の死と重ねることができる年齢ではありませんね。一度死にかけた身ではありますが。
 やはり、近しい人の死や過去の死ですね、考えてしまうのは。
 
 まぁ、笑う場面もありましたが、泣いている方も結構いらっしゃいました。久しぶりにあんなに涙する映画館に居合わせました(苦笑
 そういう自分も、少々泣きましたけどね(汗
 けれど何だかんだ言っても、人が死んで悲しいのは近しい人だけで、本人には全く関係がなく、生きている人間だけの自己満足で葬儀は行われる訳ですね。その行い方で、これから生きていく人たちがしっかり生きていけるというのならそうするべきなのかもしれませんが。
 どうも私は冷めた部分がありまして…(苦笑 もっと年を重ねた方が良いですね。
 
 あ、しかし、納棺師の仕事は否定しません。とても勇気があり、神聖で、尊敬すべき職業ではないでしょうか。
 全く知らない人間の死でも、その家族や知人の対応を見るのは胸が痛くなるものです。たとえそれが、悲しみに暮れるものでも、怒りに暮れるものでも、何の感情のないものでも。
 そんな経験はとても精神的には辛いでしょうし、生について考えられる、はっきり言葉では言えませんが、良いことなのではないでしょうか。
 それが認められたのか、給料が良いせいなのか、最近では人手は増えてきたようですね。私も、もし仕事がうまくいかなかったら、やりたいなと思ってしまいました。
 田舎の方にしかないでしょうし、軽い気持ちで言うには実際の納棺師の方には失礼な言い方かもしれませんが、死に向き合うことはとても重要なことですよね。
 なんて、真剣に考えてしまいました。

 ふぅ、長くなってしまったでしょうか。言いたいことはもっとあるのですが、抑えます。
 そんなに感想を言うと、これから見ようとしている方、もう見た方の気を悪くしてしまいそうで…(苦笑
 人それぞれの楽しみ方がありますよね。一概にどれが正しい、どれが間違っているかなんて言ってはいけませんよね。

 ではでは、この辺で切り上げておきましょう。

  



 今日の相棒は、詩人についてでしたね。
 まぁ、私は詩人になれる才能はないので何とも言えませんが…
 なんだか…あ、まぁ、やめておきます。

 独り言です、完全に。 

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